ドル円は高値から反落し、本日の始値156.30円や24時間移動平均線156.30円を下回る156.00円付近で推移しています。市場では、日銀の金融政策を巡る思惑が交錯しており、方向感を見極める展開となっています。 円安圧力としては、次期日銀審議委員に財政拡張・緩和重視の人物が起用されたことや、首相による追加利上げへの難色報道が、日銀の金融緩和長期化観測を強め、円売りを加速させています。これにより、日米金利差が意識され、株高と連動した円売りが継続するとの見方が優勢です。 一方、円高圧力としては、本邦当局による為替介入警戒感や、米通貨当局が過度な円安を問題視する姿勢が上値抑制要因として意識されています。日銀総裁が追加利上げに前向きな姿勢を示したと伝わったことも、行き過ぎた円安への警戒感からドル円の伸び悩みに繋がっています。また、米金利が落ち着きを見せ、ドル買いの勢いが後退したこともドル円の上値を重くしています。 テクニカルな節目を見ると、下値では155.70円付近が複数の支持線が重なる重要な水準として注目されています。これを下抜けた場合、155.10円、154.60円、154.10円といった水準への下落が視野に入ります。上値の節目としては、156.20円、156.40円などが意識され、さらに上には157.00円、157.40円、157.70円、158.50円といった水準が控えており、これらの水準では上値の重い展開となる可能性があります。直近の価格動向は高値からの反落を示しており、下値を探る動きに注意が必要です。