本日注目すべき経済指標・イベント・ポイント
- 4/16(木) 21:30 米国 4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
- 4/16(木) 21:30 米国 前週分新規失業保険申請件数
- 4/16(木) 21:30 米国 前週分失業保険継続受給者数
- 4/16(木) 22:15 米国 3月鉱工業生産(前月比)
中東情勢の長期化や原油価格の上昇は、エネルギー輸入コストとリスクプレミアムを押し上げ、ドル買い・円売りを促す傾向が強い。一方で、米国とイランの協議再開や停戦延長への期待は、原油価格の下落やリスクプレミアムの低下を通じてドル売り・円買いを強める要因として市場で注目されており、特に円高圧力が優勢であるとの見方が示されている。 日本の金融政策に関しては、日本銀行の早期利上げ期待の後退が日米金利差縮小を示唆し、金利差を嫌う資金が円を売って他通貨へ振り向く圧力を高めている。日本銀行は今月末の利上げについて明確なシグナルを示しておらず、市場ではわずかな利上げしか織り込まれていない状況である。また、日本銀行が経済と物価への影響、中東情勢の展開をギリギリまで監視するとの報道もあり、当局者間で政策見解の相違が広がる可能性も指摘されている。この利上げ時期の遅延は、政府が円を支援するための直接的な行動を検討する圧力を高めている。 相場の地合いとしては、リスクオンの環境で株高やクロス円高が進むと、投資家が円を売って他通貨を買う動きが円安を進行させやすい。しかし、ホルムズ海峡を巡る対立が米イラン和平交渉への楽観論を抑制しており、イラン当局による紅海やオマーン湾の交通遮断の脅威も、以前の市場の楽観的な見方を減退させている。米大統領がイランとの交渉を確認し、新たな協議ラウンドの可能性を示唆したことや、イスラエル閣僚がレバノン大統領との会談を示唆したことは、中東紛争解決への期待を高める一方で、地政学的な手がかりは混在している。 日本の財務大臣は、G7会合で為替を高い緊急性を持って監視していると発言し、市場を落ち着かせる必要性を強調している。また、米国との為替に関するコミュニケーション強化に合意したことも示されており、円の過度な弱さを食い止めるという日本のコミットメントが示されているが、市場への影響は限定的である。 現在、ドルは以前の損失を一部取り戻しているものの、円は依然として弱い状態が続いている。こうしたファンダメンタルズ要因が交錯する中、価格は159.0円付近に複数の節目が意識されており、特に159.1円から159.2円にかけては節目が集中し、上値抵抗として機能する可能性がある。さらに上では、159.4円や159.7円にも節目が位置している。心理的な節目である160.0円も上値抵抗として注目され、その上には160.3円や複数年高値である160.5円の節目が存在する。下値は、158.9円や158.7円に節目が意識されている。158.5円は過去に市場が停滞した水準であり、ここを下抜けると下落が加速する可能性がある。158.4円から158.3円にかけても節目が集中しており、特に158.2円はレンジの下限として意識される。さらに下では、158.0円、157.6円、157.5円、157.3円、156.4円、そして長期的な上昇トレンドを示す155.5円といった節目が下値支持線として注目される。米政局・政策報道、地政学的リスク、米日金利見通し、欧州経済見通し変動といったリスクにより、突発的な材料でレートが乱高下しやすい状況が続いている。