本日注目すべき経済指標・イベント・ポイント
- 政府・日本銀行による為替介入への警戒感(継続中)
- 中東情勢の動向(継続中)
- 21:30 米国 4月非農業部門雇用者数変化
- 21:30 米国 4月失業率
- 21:30 米国 4月平均時給
市場は、当局による円買い介入への強い警戒感と、中東情勢を巡る地政学的な緊張が交錯する複雑な状況にある。 円安圧力としては、イランを巡る中東情勢の長期化や不透明感が続き、原油供給懸念や地政学リスクが高まることで、安全通貨としての円売り・ドル買いが強まる見方が存在する。原油価格の上昇も、供給懸念や地政学リスクを反映し、商品相場に連動したドル買いを誘発する要因となる。また、日米の金利差拡大や米長期金利の上昇は、利回りを求める資金をドルへ向かわせ、ドル高・円安圧力を強める主要因として認識されている。日本の賃金やインフレデータが市場予想を下回ったことは、日本銀行の金融政策における慎重な姿勢を裏付ける材料となり、円の脆弱性を高める可能性がある。 一方で、円高圧力としては、政府や日本銀行による円買いを伴う為替介入への警戒感、あるいはその実行が、短期的に円を買い上げてドルの上値を抑える強力な要因として市場に意識されている。当局者は、介入の頻度に制約はないとし、投機的な円の動きを抑制する姿勢を強調している。中東での和平期待やホルムズ海峡再開観測に伴う原油安は、リスクオンを促し、ドル売り・円買いが進むことで円高圧力として働く可能性がある。米国の雇用統計など主要経済指標が市場予想を大幅に下回れば、米金利低下が想定され、ドル売りを通じて円高が進行するリスクがある。さらに、米国における利上げ期待の低下も、ドルを圧迫し、円を相対的に押し上げる要因となっている。日本銀行がインフレ予測を上方修正し、将来的な利上げを示唆していることも、円を支える材料として注目されている。 市場のセンチメントは、当局による大規模な介入が実施されたにもかかわらず、円の持続的な上昇にはつながっていないとの見方が存在し、介入効果の持続性には疑問符がつけられている。トレーダーは、米国の非農業部門雇用者数などの主要な経済指標の発表を前に、積極的な取引を控える傾向にある。中東情勢の展開は、ドルの安全資産としての地位や原油価格の動向を通じて、市場に突発的な変動をもたらすリスクとして引き続き注視されている。 現在、156.8円付近で推移している。上値については、157.0円、157.1円、157.2円、157.4円、157.5円といった節目が意識され、予想平均値の上限である157.6円は重要な抵抗線となる。さらに上には157.9円、158.2円、158.5円、158.6円、158.7円、158.8円といった節目が存在し、特に160.0円は心理的な節目として、また当局の許容限界としても強く意識されている。下値については、156.6円、156.5円、156.4円の節目が支持線として機能する可能性がある。その下には156.3円、156.2円、156.0円の節目が続き、予想平均値の下限である155.9円が重要な支持線となる。さらに下には155.7円、155.5円、155.4円といった節目があり、155.0円の心理的節目は複数の分析で重要な支持線として繰り返し言及されている。