本日注目すべき経済指標・イベント・ポイント
- 中東情勢の不透明感
- 日米金利差の動向
- 当局による介入警戒感
- 2026年05月28日 21:30 米国 4月個人消費支出(PCE)価格指数
- 2026年05月28日 21:30 米国 4月個人消費支出(PCEコア・デフレーター 食品・エネルギー除く)
- 2026年05月29日 08:30 日本 5月東京都区部消費者物価指数(CPI 生鮮食料品除く)
中東情勢の不透明感、日米金利差の拡大、そして当局の介入に対する市場の見方が、現在の相場を形成する主要なファンダメンタルズ要因として挙げられます。 具体的には、米イランを巡る中東情勢の不透明感が継続していることで、安全資産としてのドル買いが優勢となり、円売りが進みやすい状況にあります。これに伴い、米長期金利の上昇や日米金利差の拡大がドル優勢の背景となり、金利差を重視する投資家のマインドが円売りを促しています。市場では、当局による介入の再開に対して限定的な見方が広がっており、介入警戒感は存在するものの、その実行への期待が薄いことから、円買い圧力が弱まっているとの認識があります。一部の海外アナリストは、2年物米国債と日本国債の金利差拡大が円安の主要因であり、160.0円に向けて上昇圧力がかかっていると指摘しています。 一方で、円高方向への圧力としては、政府・日本銀行による円買い介入の可能性や過去の介入実績が、投機的な円売りの上値を抑える材料として意識されています。特に、過去の介入実績がある160.0円台が意識されており、市場参加者は当局の動向を注視しています。また、原油価格の低下や中東紛争終結への期待が高まれば、エネルギーインフレリスクが後退し、ドル買い材料が剥落して円が買われやすくなる可能性も指摘されています。米国の経済指標が予想を下回る結果となったり、米長期金利が低下したりすることで、日米金利差が縮小すれば、金利面でのドルの優位性が後退し、円が相対的に買われる可能性もあります。 日本銀行の植田総裁からは、一時的なエネルギーショックが賃金や物価設定行動に波及すれば持続的なものになる可能性が示唆されており、6月会合後の追加的な金融引き締めへの期待が市場にはあります。しかし、市場は東京の消費者物価指数(CPI)の発表を待ち、これらの期待を確認しようとしています。 米国では、4月の個人消費支出(PCE)価格指数が発表される予定であり、インフレの加速が予想されています。これが連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締め論を強化する可能性があり、ドルの動向に影響を与える主要な材料として注目されています。G10市場における債券カーブのスティープ化やスタグフレーション懸念も、ポンドとともに円への買いを誘引する要因として挙げられています。日本国債のパフォーマンス不振や、介入後の円高効果の剥落、持続的なパススルー問題も円安要因として認識されています。 こうした背景から、現在、159.5円付近で推移しており、上値は159.7円、159.8円に節目が存在し、さらに160.0円、160.1円、そして160.7円にも上値抵抗線が意識されています。特に160.0円や160.7円は過去の介入水準に近いと見られています。一方、下値は159.4円、159.3円、159.2円、159.0円に節目があり、さらに158.9円、158.8円、158.7円、158.2円、158.1円にも下値を支える価格帯が位置しています。突発的な材料によってレートが乱高下するリスクも指摘されており、市場は慎重な姿勢を保っています。