本日注目すべき経済指標・イベント・ポイント
- 中東情勢の緊迫化と米国・イラン対立の長期化
- 政府・日本銀行による円買い介入観測
- 米長期金利の上昇と日米金利差の拡大
- 5/29(金) 19:00 日本 外国為替平衡操作の実施状況
- 5/29(金) 22:45 米国 5月シカゴ購買部協会景気指数
現在、中東情勢の緊迫化や米国とイランの対立長期化が安全資産としてのドル買いを誘い、リスク回避の円売り圧力を強める主要因となっています。これに加え、日本の貿易収支悪化、月末の資金フロー、そして政府・日本銀行による為替介入余力への市場の懸念が円の需給を悪化させ、円安圧力を高めています。米国の長期金利上昇と日米間の金利差拡大は、利回り差を狙った資金流入を促し、ドル高・円安を加速させる要因として作用しています。高止まりする原油価格への日本の経済的脆弱性も、円安を助長する背景として指摘されています。 一方で、過度な円安局面における政府・日本銀行による円買い介入への強い観測が、円高を促す要因として意識されています。当局者による投機的な円の動きに対する懸念表明は、市場に介入警戒感を抱かせ、円安の進行を抑制する圧力となっています。米国とイランの停戦延長や合意への期待が高まる場合は、地政学リスクの後退に伴いドル需要が弱まり、円買いに振れる可能性があります。また、原油価格の低下はエネルギーコストやインフレ懸念を和らげ、リスク要因後退に伴うドル売り・円買いを後押しする可能性があります。日本の鉱工業生産の堅調さや失業率の低下は、日本銀行の利上げ期待を維持する材料となっていますが、東京の消費者物価指数が軟化したことは、日本銀行の政策判断を複雑にする可能性があり、円高圧力を弱める一因となるかもしれません。 相場の地合いとしては、地政学リスクの高まりがドル買い・円売りの主要な推進力となっている一方で、当局による円安牽制発言や介入警戒感が円の下支えとして機能し、上値を抑制しています。日米金利差は引き続き円安圧力として意識されるものの、日本銀行の利上げ期待もくすぶっています。 価格動向を見ると、現在159.0円の節目が下値支持として意識されています。上値については、159.1円、159.2円、159.3円、159.6円、159.9円に抵抗線が存在し、さらに160.0円、160.1円、160.2円といった節目が上値を抑える可能性があります。一方、下値は159.0円が支持線となり、その下には158.8円、158.5円、158.2円、158.1円といった節目が下値を支える可能性があります。全体としては、円安を促す要因と円高を促す要因が拮抗していますが、地政学リスクを背景としたドル買いが優勢との見方が市場には存在します。