本日注目すべき経済指標・イベント・ポイント
- 今週木曜日: 日本の労働現金給与統計
- 今週火曜日: 米JOLTS
- 今週水曜日: 米ADP雇用統計
- 今週金曜日 12:30 GMT: 米非農業部門雇用者数(NFP)
日米間の金利差拡大が主要な円安圧力として作用しており、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに慎重な姿勢を維持していることが、この金利差をさらに広げている。また、中東情勢に起因する原油価格の上昇は、エネルギー輸入依存度の高い経済にとって逆風となり、円安を助長する一因となっている。 日本銀行は前回の金融政策決定会合で政策金利を据え置いたものの、一部委員が即時利上げを主張するなど、タカ派的な見解が示された。これを受け、今月の会合での利上げ観測が高まっている。特に、今週発表される日本の労働現金給与統計は、日本銀行が金融引き締めを判断する上で重要な材料と見られており、堅調な賃金データは利上げ期待を強め、円を押し上げる可能性がある。 一方、今週は米国の労働市場データが相場の方向性を決定づける重要な要因として注目されている。火曜日のJOLTS、水曜日のADP雇用統計、そして金曜日の非農業部門雇用者数(NFP)が発表される予定である。NFPの市場予想は前回を下回る水準であり、失業率も注目されている。これらのデータが市場予想を下回る軟調な結果となれば、米国の金利とドルが下落し、円安圧力が緩和される可能性がある。しかし、予想を上回る強い結果となれば、再び当局の介入が警戒される水準に接近する可能性が高まる。 市場の地合いとしては、円が再び160.0円付近の介入警戒水準に接近している状況である。過去の当局による介入は、一時的に相場の動きを鈍化させたものの、根本的なトレンドを反転させるには至らなかったという認識が市場には広がっている。このため、市場は日米金利差の縮小、特に米国の金融政策の動向が円安の根本的な解決策であると考えており、今週の米国の労働市場データに強い関心が寄せられている。 現在、上値は160.7円の節目が意識される。その下には160.5円、160.4円、160.3円、そして心理的な節目である160.0円に上値抵抗帯が形成されている。この160.0円は介入警戒水準とも重なり、市場の注目が集まる。一方、下値は159.5円に支持線があり、その下には159.4円、159.2円、159.1円、心理的な節目である159.0円が続く。これらの節目は、今後の経済指標の結果次第で試される可能性がある。