本日注目すべき経済指標・イベント・ポイント
- 2026年06月04日 21:30 米国 前週分新規失業保険申請件数
- 2026年06月05日 21:30 米国 5月非農業部門雇用者数変化(前月比)
- 2026年06月05日 21:30 米国 5月失業率
- 2026年06月05日 21:30 米国 5月平均時給(前年同月比)
複数のファンダメンタルズ要因に挟まれ、複雑な地合いを形成している。日米間の金利差が依然として大きく、日本の実質金利が大幅なマイナスで推移していることから、金利差を背景とした円売りが継続し、円安圧力が根強く作用している。また、米国の雇用統計やADP、ISMなどの経済指標が堅調に推移しており、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測が強まり、年内の利下げ期待が後退している。これがドル買いを誘発し、対円でのドル高を支援している。さらに、中東情勢の緊張と戦闘長期化への懸念が原油価格を押し上げ、商品相場全体を押し上げるとともに、安全資産としてのドル需要を高めている。日本が原油や液化天然ガス(LNG)の多くを中東に依存するため、サプライチェーンの混乱が国内のインフレを悪化させ、円安を助長する。 一方で、160.0円台への接近に伴い、当局による為替介入への警戒感が市場で急速に高まっている。過去の介入の記憶や、政府および財務当局者からのけん制発言が投機的な円売りを抑制し、短期的な円高圧力を生じさせている。当局は円高を望んでおり、必要に応じて市場に再介入する用意があることを示唆している。また、日本銀行の金融政策正常化への期待も円を支える要因となっている。日本銀行の総裁による物価の上振れリスクへの警戒や追加利上げを示唆する発言が意識されており、市場では6月会合での25ベーシスポイントの利上げ、さらには2026年中の追加利上げの可能性が織り込まれつつある。エネルギー価格高騰と円安によるインフレリスクが継続する中、日本銀行は金融引き締めサイクルへの準備を進めている。 現在、159.9円付近で推移している。上値では160.0円が重要な節目として意識されており、この水準は当局による介入への警戒感が特に高まる価格帯である。その上には160.1円、160.3円、160.5円、そして複数の節目が集中する160.6円が上値抵抗線として控えている。一方、下値では159.8円が最初の支持線として注目される。その下には複数の節目が集中する159.6円、さらに159.4円に強い支持帯が存在する。この価格帯は、円安を促進する要因が優勢であるものの、160.0円レベルは当局の「痛み閾値」として強く意識されており、この水準に近づくにつれて為替介入への警戒感が急速に高まることで、上値は限定されやすい状況にある。