本日注目すべき経済指標・イベント・ポイント
- 6月11日 21:15 欧州中央銀行(ECB)政策金利
- 6月11日 21:30 米国 5月卸売物価指数(PPI)
- 6月11日 21:30 米国 前週分新規失業保険申請件数
- 6月11日 21:45 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁 定例記者会見
- 6月12日 15:00 ドイツ 5月消費者物価指数(CPI 改定値)
- 6月12日 23:00 米国 6月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
現在、外国為替市場では、中東情勢の悪化による原油価格の高騰が供給不安とインフレ懸念を増幅させ、米ドル買いを促す主要な円安圧力として認識されています。米国の消費者物価や生産者物価の動向が年内の利上げ観測を左右し、インフレが持続すればドル買い・円安が進むとの見方が強いです。また、日米間の金利差拡大と日本の実質金利が大幅なマイナス圏で推移していることも、利回り差を背景とした米ドル選好を促し、円の弱含み要因となっています。 一方で、円高を促す圧力も存在します。日本銀行の追加利上げや金融政策正常化への期待が高まれば、日本金利が上昇し、日米金利差の縮小を通じて円高に寄与する可能性があります。米国の主要経済指標が市場予想を下回った場合、年内の利上げ観測が後退し米長期金利が低下、ドル売り・円高に振れる可能性も指摘されています。さらに、日本当局による為替介入への根強い警戒感は、ドル高が進行する局面で上値を抑制し、一方的な円安進行を阻む要因として機能しています。 市場の地合いとしては、中東情勢の悪化が原油価格を押し上げ、米ドル買い・円安圧力が優勢であるとの見方が広範に共有されています。しかし、米国の政治・政策報道、地政学的リスク、日米金利見通し、欧州経済見通しの変動といった突発的な材料がレートの乱高下を引き起こしやすい状況にあるため、市場は慎重な姿勢を保っています。 日本当局の動向に関しては、160.0円の節目を突破しても、その反応は比較的抑制されています。国境を越えた日本資産への資金流入は弱まる傾向にあり、日本の国債市場における無秩序な動きやインフレ期待の定着に対する懸念が示されています。しかし、当局は供給ショックが日本の国際収支を損なう中で、円高がこれらの問題を管理する上で限定的な利益しか提供しないと考えています。このため、日本銀行による金融引き締めが予想される中でも、円の大幅な上昇余地は限られるとの見方が支配的です。日本銀行の次回の会合では、国債買い入れの縮小終了が議論される可能性があり、これが引き締め効果を相殺する可能性も指摘されています。 こうした円安圧力が意識される中、上値では前取引日の高値である160.6円が意識され、その上には160.7円、160.8円、そして161.0円の節目が控えています。長期的な視点では161.1円や161.2円も上値抵抗として機能する可能性があります。一方で、当局による介入警戒感が下値を支える可能性があり、160.4円、160.3円、前取引日安値の160.2円が支持線として注目されます。特に160.0円は心理的な節目として意識され、これを下回ると159.9円、159.8円、159.6円、159.5円、159.4円といった水準が下値支持として機能する可能性があります。