本日注目すべき経済指標・イベント・ポイント
- 6月17日 21:30 米国 5月小売売上高
- 6月17日 27:00 米国 連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利発表
- 6月17日 27:30 米国 連邦準備制度理事会(FRB)議長 定例記者会見
- 6月18日 21:30 米国 前週分新規失業保険申請件数
現在、日米の金融政策スタンス、地政学リスクの動向、そして為替介入への警戒感といった複数の要因が相場に複雑な影響を与えている。日本の金融政策では、中央銀行が利上げを決定したものの、実質金利は依然としてマイナス圏に留まり、主要国との金利差は縮小していない。この金利差が円キャリートレードを誘発し、円安圧力を継続させているとの見方が優勢である。国内の貿易統計や機械受注といった経済指標は好調な結果を示したが、これらが円を明確に押し上げるには至っていない。中央銀行の利上げ根拠が、市場が注目する消費者物価指数と乖離している点も、利上げ効果への懐疑的な見方を強める要因となっている。また、春闘での賃上げも実質賃金ベースでは伸びが限定的であり、持続的なインフレと追加利上げへの期待を弱めている状況である。 一方、米国の金融政策に関しては、市場は連邦準備制度理事会(FRB)の政策会合に注目しており、政策金利は据え置かれるとの見方が大勢を占めている。しかし、議長会見や経済・金利見通しの内容次第では、今後の金融政策の方向性、特にハト派的な示唆があれば、ドル売り・円買いが進む可能性がある。一部では、FRB議長が一時的なインフレを強調する可能性も指摘されており、これがドルの下押し圧力となることも考えられる。米国の小売売上高などの主要経済指標の動向も、FRBのスタンスに影響を与える要因として注視されている。 地政学リスクの面では、中東情勢の改善期待、特に米国とイラン間の和平合意の可能性やホルムズ海峡再開の動きは、安全資産としてのドル需要を後退させ、市場全体のリスクオンセンチメントを醸成している。これにより原油価格が下落し、日本の輸入コスト削減に繋がる一方で、ヘッドラインインフレをさらに押し下げ、日本の追加利上げへの根拠を弱める可能性も指摘されている。 市場では、政府・中央銀行による為替介入への強い警戒感が存在し、これが投機的な円売りを抑制する要因となっている。しかし、過去の介入効果が一時的であったことから、市場は実際の介入行動に注目しており、根本的なトレンド転換には至っていないとの見方が優勢である。 こうしたファンダメンタルズ要因が交錯する中、現在160.2円付近で推移している。上値については、160.3円、160.5円、160.6円、160.7円、160.8円、160.9円、161.0円、161.1円、161.5円、162.0円といった水準が抵抗線として意識される。特に160.0円は重要な支持線として意識されており、この水準を下回ると、159.9円、159.8円、159.7円、159.5円、158.0円、155.0円といった水準が下値の目安となる。為替介入への警戒感が160.0円付近での下値を支える一方で、日米金利差を背景とした円安圧力は上値を試す動きを促す可能性がある。