本日注目すべき経済指標・イベント・ポイント
- 2026年06月18日: 米国中央銀行の政策金利据え置きと年内追加利上げ示唆
- 2026年06月18日: 米国新規失業保険申請件数および小売売上高の発表
- 2026年06月18日: 米国とイランの合意による中東情勢緩和期待
- 2026年06月16日: 日本の中央銀行による政策金利1.0%への引き上げ
- 継続中: 日本当局による円安進行への口先介入と介入警戒感
日米の金融政策の方向性の違いが継続する中で、当局による為替介入への警戒感が高まる水準で推移している。 米国では、中央銀行が政策金利を据え置いたものの、会合参加者の約半数が年内の追加利上げを予想するなど、タカ派的な姿勢を維持している。中央銀行の議長は、フォワードガイダンスの適用に慎重な見方を示しつつも、労働市場の回復と物価安定へのコミットメントを強調した。新規失業保険申請件数の減少や予想を上回る小売売上高といった経済指標は、労働市場の強さと経済の回復力を示しており、中央銀行が引き締め的な政策スタンスを維持する根拠となっている。これらの要因が米国の債券利回りを押し上げ、米ドルへの楽観的な見方や安全資産としての需要を支え、ドル高を牽引している。 一方、日本では、日本の中央銀行が政策金利を1.0%に引き上げたが、この動きは円相場に限定的な影響しか与えなかった。市場では、この利上げがすでに織り込まれていたことに加え、日本の実質金利が依然としてマイナス圏にあり、米国の実質金利との差がほとんど縮まっていないことが背景にある。国内の消費者物価指数は目標を下回って推移しており、日本の中央銀行が利上げの根拠とする「基調的なインフレ圧力」との間に乖離が見られる。また、春闘での賃上げ率は高水準を記録したものの、インフレや社会保険料の増加により実質賃金は低下しており、家計支出を押し上げるには至っていない。 こうした状況下で、日本の当局者は円安の進行に対し、必要に応じて適切に対応する用意があるとの警告を繰り返している。過去の介入が一時的な効果に留まったこともあり、市場は口先介入だけでなく、実際の行動を注視する姿勢を強めている。 地政学的な側面では、米国とイランの合意が中東情勢の緩和期待を高め、主要な海峡再開の可能性が浮上している。これにより、安全資産としての円の需要が後退し、原油価格の下落は日本の輸入物価を押し下げる可能性があり、日本の中央銀行の追加利上げの根拠を弱める要因ともなり得る。 これらのファンダメンタルズ要因が複合的に作用し、日米の金利差拡大が続く中で、介入警戒感を抱えつつも、ドル高・円安の地合いを維持している。 現在、161.6円付近で推移している。上値については、161.0円の節目が意識され、さらに161.2円、161.4円、そして6月18日の高値である161.8円が抵抗として控えている。特に162.0円は心理的な節目であり、この水準を明確に超えた場合、162.7円、163.0円、163.4円、そして163.5円といった節目が次の上値目標として視野に入る。 一方、下値については、160.9円の節目が意識され、その下には160.7円、そして160.6円の節目が支持として機能する可能性がある。特に160.0円は心理的な節目であり、複数の節目が集中する厚い下値支持帯として強く意識されている。この水準を下回った場合、159.9円、159.7円、159.6円、159.2円、そして159.1円が次の下値支持となる。さらに下には159.0円の節目があり、これを割り込むと158.8円、158.5円、158.4円、そして158.0円の節目が視野に入る。