本日注目すべき経済指標・イベント・ポイント
- 6月19日 8:30 日本 5月全国消費者物価指数(CPI)発表
- 6月19日 8:50 日本 中央銀行金融政策決定会合議事要旨発表
- 6月19日 米国市場休場による流動性低下
- FRBのタカ派的な見方と年内利上げ観測
- 政府・中央銀行による為替介入への警戒感
日米間の金利差拡大が継続的なドル買い・円売りを促す主要な背景となっています。米連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派的な見方から年内の利上げ観測が強まっており、これがドルを支える要因です。また、米国の雇用指標や製造業関連指標が堅調に推移していることも、リスク選好の動きを支え、海外投資家によるドル買い圧力を強めています。中東情勢の不安定化や原油価格の上昇が続けば、インフレ期待と長期金利上昇期待を刺激し、相対的な米金利上昇を通じてドル買い・円売りを支援する可能性も指摘されています。 現在、161.3円で推移しており、上値では161.2円、161.3円、161.5円に節目が確認されています。これらを上抜けた場合、161.8円が次の節目として意識され、さらに上には162.0円、162.7円、163.5円といった節目が存在し、上値の重い展開となる可能性があります。 一方で、ドル高の勢いを抑制する要因も存在します。ドルが一定の水準に達すると、政府・中央銀行による為替介入への警戒感が市場で高まり、これが円買い圧力を強め、ドルの上値を抑える展開が見られます。原油先物価格の落ち着きや下落は、リスク要因の後退やインフレ懸念の緩和につながり、ドルの上昇圧力を弱めて円高を促す可能性があります。また、米国の祝日や週末を挟む薄商いの状況では、持ち高調整やポジション整理の動きが入りやすく、ドル買いが巻き戻されて円高方向に振れることもあります。 下値では161.1円、161.0円、160.8円、160.7円、160.6円に節目が確認されており、これらの水準では底堅さが示される可能性があります。これらを下回ると、160.3円、160.2円、160.1円、160.0円、159.9円、159.7円、159.6円、159.1円といった節目が意識され、下げ渋る展開となる可能性があります。 FRBはコミュニケーション戦略の変更を発表し、政策声明の簡素化やフォワードガイダンスの削除などを行うとしています。日本の金融当局は、円安に対する許容度が限界に近づいているとの見方が強く、過去に介入を誘発した水準に達していることから、口頭介入や実際の市場介入への警戒感が市場に広まっています。投機筋の円売りポジションは、中央銀行の利上げ後も高水準を維持しており、これが円の脆弱性を示唆しています。日本の消費者物価指数や中央銀行の金融政策決定会合議事要旨の発表が控えていますが、米国が休場であるため、市場の流動性は低下しやすい状況です。中央銀行総裁は治療のため直近の会合を欠席していましたが、近日中に職務に復帰する予定です。しかし、中央銀行の政策正常化は緩やかであり、日米間の金利差を大きく縮小させるには至らないとの見方が優勢です。 全体として、日米金利差を背景としたドル高・円安基調が継続する一方で、当局による介入警戒感や原油価格の動向、そして米国の休場に伴う市場の薄商いが、ドルの上昇に一定の抑制をかける相場の地合いとなっています。