本日注目すべき経済指標・イベント・ポイント
- 日本の短観調査(6月26日 23:50 GMT)
- 米国の非農業部門雇用者数(6月28日 12:30 GMT)
- 米国の賃金データ(6月28日 12:30 GMT)
日米間の金利差と両国の中央銀行の金融政策スタンスが、市場の主要な背景を形成しています。日本銀行が政策金利を1.0%に引き上げたものの、米連邦準備制度理事会(FRB)の政策金利3.8%との間には依然として大きな金利差が存在します。FRBは緩和バイアスを撤回し、2026年の金利予測中央値を3.8%近辺に設定するなど、タカ派的な姿勢を維持しており、これが円売りキャリートレードの魅力を支え、円安圧力を継続させています。一方で、エネルギー価格の緩和によるインフレ懸念の低下を受け、市場ではFRBの追加利上げ期待がやや後退しており、これが米ドルの軟化に寄与する場面も見られます。 日本の状況を見ると、東京のインフレデータが加速しており、消費者物価指数(CPI)は前年比1.7%に上昇し、生鮮食品とエネルギーを除くCPIも1.9%に増加しました。このデータは、日本銀行が年内にさらなる利上げを行うとの市場の期待を強めています。日本銀行の6月会合における「主な意見」では、複数の政策委員がインフレリスクへの懸念を強めており、一部の委員は政策金利を推定される中立金利である2.0%近辺に早期に引き上げるべきだと主張しています。これにより、日本銀行にはさらなる金融政策の正常化を進める余地があるとの見方が広がっています。 市場は、日本の通貨当局による潜在的な介入リスクに対して非常に敏感な状態が続いています。現在、価格水準は過去に介入が実施された水準に近く、当局者らは過度な為替変動に対して対応する用意があることを繰り返し表明しています。日本は豊富な外貨準備を保有していますが、介入の頻度には国際的な慣例による制約があり、当局は春先にその許容範囲の大部分を消費しています。市場参加者は介入の「防衛ライン」を注視しており、一部の市場関係者は162.0円から163.0円の範囲を新たな介入警戒水準と見ています。このような介入リスクの認識は、すでに円のさらなる下落を抑制する要因となっています。 現在、161.6円付近で推移しており、162.0円を上回る動きは定着していません。上値では、161.9円の節目が意識されています。特に162.0円は強い上値抵抗帯として注目されており、ストップロス買いも観測される心理的な節目でもあります。この水準は、市場が新たな介入警戒ゾーンと見なす162.0円から163.0円の範囲の入り口とも重なります。下値では、161.7円、161.5円に節目があり、ストップロス売りも観測されています。161.0円は心理的な節目として下値支持線となる可能性があります。価格の勢いは堅調であるものの、過熱感はまだ見られません。