本日注目すべき経済指標・イベント・ポイント
- 米国の利上げ観測と長期金利上昇による日米金利差拡大
- 日本当局による為替介入への警戒感
- 政府の骨太方針による日本銀行の追加利上げ期待後退
- 米国の主要経済指標(6月30日 23:00 5月雇用動態調査、7月1日 21:15 6月ADP雇用統計、7月1日 23:00 6月ISM製造業景況指数)
米国の利上げ観測と長期金利の上昇を背景とした日米金利差の拡大が、投資家のドル買い・円売り圧力を強める主要な要因となっている。政府の骨太方針によって日本銀行の追加利上げ期待が後退し、緩和的な金融政策が維持されるとの見方が円の先安感を助長している。 一方で、日本当局による為替介入への根強い警戒感がドルの上値を抑制する要因として意識されている。要人からは、過度な通貨変動に対しては適切に対応するとの発言が繰り返されており、市場は介入の可能性に引き続き注意を払っている。 地政学的なリスクも相場の変動要因として挙げられる。米・イラン情勢の不透明化による原油価格の上昇は、リスク回避のドル買い・円売りを促す可能性がある。しかし、中東和平への進展や原油需給の落ち着きが見られれば、リスクプレミアムが剥落し、ドル需要が後退する可能性も指摘されている。 今後発表される米国の雇用関連指標や製造業景況指数など、主要な経済指標が市場予想を下回る結果となれば、ドル売りが強まり、日米金利差の縮小を通じて円が買われる展開も想定される。欧州中央銀行の追加利上げ期待がエネルギー価格の後退により後退していることも、主要通貨ペアの動向に影響を与えている。 現在、162.0円を上回って推移しており、市場の予想レンジは161.3円から162.3円となっている。前取引日の高値162.0円を超えるとの見方が優勢である一方、安値161.7円には届かないとの見方が優勢だ。上値については、162.1円、162.2円、162.3円、そして162.4円付近に節目が存在し、この価格帯で値動きが停滞しやすい。下値については、161.9円が節目として意識され、その下には161.8円、161.7円、161.6円、161.5円、161.3円、161.0円付近に節目が控えている。 全体としては、日米金利差を背景としたドル高・円安圧力が優勢な地合いにあるものの、日本の当局による介入警戒感や、米国の経済指標結果次第でのドル売り圧力、地政学リスクの変動が相場の方向感を複雑にしている。