本日注目すべき経済指標・イベント・ポイント
- 米国の利上げ観測と日米金利差拡大(継続的な要因)
- 政府・日本銀行による円買い介入への警戒感(継続的な要因)
- 7月2日 21:30 米国 6月非農業部門雇用者数変化、失業率、平均時給
- 7月2日 23:00 米国 5月製造業新規受注
- 7月3日 米国市場休場(独立記念日)に伴う流動性低下
現在、対ドルで円が約40年ぶりの安値圏で推移しており、市場は複数のファンダメンタルズ要因と相場の地合いに注目しています。 主要な円安圧力は、米国の利上げ観測と堅調な経済指標を背景とした日米金利差の拡大です。市場では年内3回の利上げが予想され、9月利上げの可能性も高く織り込まれており、高金利を求める資金が円売り・ドル買いを促進しています。このような状況下、上値は162.6円、162.8円、162.9円といった節目が抵抗線として意識され、さらに163.1円、163.2円、163.3円、163.4円、163.5円が上値の重しとして意識されます。一方で、連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言が予想よりもタカ派的でなかったり、直近の米経済指標(ADP雇用変化やISM製造業購買担当者景気指数)が軟調な結果となったりした際には、利上げ観測が後退し、ドル売り・円買いが進む可能性も指摘されています。この場合、下値は162.3円、162.1円、162.0円が節目として意識され、さらに161.9円、161.8円、161.4円、161.1円、161.0円が支持線として注目されます。今後発表される非農業部門雇用者数(NFP)などの米雇用統計や製造業新規受注は、FRBの金融政策見通しに大きな影響を与えるため、市場の注目を集めています。 日本の金融政策に関しては、日本銀行が金融引き締めを加速させることへの投資家の懐疑的な見方が根強く、当局は漸進的な政策正常化アプローチを好むとされています。政府の積極的な財政方針や日本銀行に対する利上げけん制観測も、円売り心理を強める要因となる可能性があります。このような状況下で、政府・日本銀行による円買い介入への警戒感が非常に高まっています。当局は、特定の「レッドライン」を公に示さず、投機的な円ショートポジションを狙った「ステルス介入」に移行しているとの見方が強まっています。特に米国の独立記念日など、市場の流動性が低下する場面では、介入の有効性が高まるとされています。過去には閣僚による口先介入が市場に無視される傾向も見られました。 地政学リスクも相場に影響を与えています。中東情勢の緊迫化やミサイル関連の報道、米・イラン間の緊張の高まりは、安全資産としてのドル需要を押し上げる要因となっています。その他、日米金利差を背景としたキャリートレードの魅力が継続しており、これも円売り圧力となっています。さらに、日本の人口動態といった構造的な問題が、長期的な円の弱さの背景にあるとの見方も存在します。 相場の地合いとしては、米国の利上げ観測と堅調な経済指標に基づく日米金利差拡大が、今日の円安圧力として最も優勢な見方となっています。しかし、投機的な円売りポジションが積み上がる中、当局によるサプライズ介入への警戒感が非常に高く、市場は「危険水域」に入っているとの認識があります。介入は特定の水準ではなく、動きの速度や無秩序さが引き金となると見られています。世界的にドルへの信頼は依然として高く、安全資産としての需要も継続しています。米国の祝日など薄商いの場面では、ボラティリティが高まり、急速なドル売り・円高が生じる可能性も指摘されており、米政局・政策報道、地政学的リスク、米日金利見通し、欧州経済見通し変動といったリスクにより、突発的な材料でレートが乱高下しやすい状況です。