本日注目すべき経済指標・イベント・ポイント
- 7/7(火) 21:30 米国 5月貿易収支
- 7/8(水) 27:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
日米間の金利差拡大を背景とした円安圧力が優勢となっています。米国の利上げ観測や長期金利の上昇が続き、投資資金がドルに向かうことで円売りが強まっています。これは、いわゆるキャリートレードの継続にもつながっています。市場で為替介入が確認されない、あるいは実行の不確実性が続いていることも、円を買い支える材料を乏しくし、円安を進行させやすい地合いです。政府の積極財政や財政悪化懸念も、日本国債の売却を通じて長期金利を押し上げ、円売り圧力となる可能性があります。日本の5月現金給与総額は前年同月比3.2%増と前月の改定値3.6%増から鈍化し、全世帯家計調査・消費支出も前年同月比0.4%減と6ヶ月連続で減少しており、これらの経済指標の弱さは、日本銀行の金融政策引き締めへの道筋を複雑にし、円安を裏付ける材料となっています。 一方で、上値の重しとなる要因も存在します。米国の雇用統計やISMなどの主要経済指標の弱さから、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ期待が後退しており、これがドル売り圧力となり、円が買われやすい状況を生み出しています。また、当局者が必要に応じて為替介入を行うとする発言は、市場に上値警戒感を強めさせ、急速な円安の反動で円高圧力を生じさせる可能性も指摘されています。中東情勢に関しては、ホルムズ海峡でのタンカー被弾や米イラン間の対立が、日本経済へのエネルギー供給不安を通じて円安要因となる見方も出ていますが、同時にドルの安全資産としての地位を強化し、円安を促す二面性も持ち合わせています。 現在、161.6円から161.7円の範囲で推移しており、短期的な下降モメンタムは薄れ、方向感が混在している状況です。上値としては、162.4円、その上には162.5円の節目が意識されます。市場の予想平均上限である162.6円の節目や、162.8円の節目も強い抵抗線として認識されています。下値については、161.5円が日中の下値として注目され、その下には161.4円、161.3円、161.2円といった節目が連続して位置しており、底堅さを示す可能性があります。特に161.3円は市場の予想平均下限と重なります。広範な見方では、160.6円が重要な下値支持線として認識されています。市場は、今後の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の内容に注目しており、突発的な材料によってレートが乱高下しやすい状況にあるため、警戒が必要です。