本日注目すべき経済指標・イベント・ポイント
- 7/14(火) 21:30 米国 6月消費者物価指数(CPI)
- 7/14(火) 23:00 米国 ウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)議長 発言
- 7/15(水) 8:50 日本 5月機械受注
- 7/15(水) 21:30 米国 7月ニューヨーク連銀製造業景気指数
- 7/15(水) 21:30 米国 6月卸売物価指数(PPI)
- 7/15(水) 27:00 米国 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
現在、複数の地政学的リスクと金融政策の思惑が交錯する中で推移しています。 円安圧力としては、中東情勢の緊迫化による原油価格の上昇が供給懸念やインフレリスクを高め、有事のドル買いを誘発しています。また、主要国の中央銀行高官によるタカ派的な発言や長期金利の上昇が、金利差拡大を通じて利回りを求める資金のドル買い・円売りを促進しています。国内では、実質金利が大幅なマイナス圏にあり、財政悪化懸念や貿易収支の不安が持続していることも、金利差やリスク要因として円売りにつながりやすいとの見方が示されています。 一方で、円高圧力も意識されています。主要国の消費者物価指数が市場予想を下回ったことで、中央銀行の利上げ期待が後退し、ドル売りが進むとの見方があります。また、主要国の中央銀行議長による議会証言でインフレ鈍化やハト派的な示唆が出れば、ドル売り・円高に振れるリスクが高まるとされています。特に163.0円付近に接近すると、為替介入への警戒感や実際の介入期待が強まり、上値を抑えて円高圧力が強まる可能性も指摘されています。国内の政策当局者による発言や公的年金基金に関連する動きが国内債券需要を高め、長期金利が低下することで、金利差縮小による外貨売り・円買いが進みやすいとの見方もあります。 特に、国内の政策当局が大規模な国内貯蓄や年金資産を国内市場に回帰させる構造改革を検討しているとの報道が注目されています。これにより、国内の政府債券の需要が高まり、利回りが低下する動きが見られます。税制優遇措置の検討や公的年金基金のポートフォリオ再編の可能性が示唆されており、これが実現すれば、巨額の対外資産を持つ国の資本が国内に還流し、円の長期的な上昇トレンドを促す触媒となる可能性があるとの見方が市場で広まっています。市場関係者は、国内政府による家計の国内投資奨励策が国内資産の持続的な下支えとなると分析しています。 こうした背景の中、上値としては、前取引日の高値である162.5円が意識される節目です。その上には162.7円、予想平均値の上限である162.8円の節目が存在します。さらに、163.0円には複数の節目が集中しており、この水準では上値が重くなる可能性があります。特に163.0円付近では、為替介入への警戒感が上値を抑える要因として指摘されています。その上には163.5円の節目も位置しています。 一方、下値としては、162.0円が節目として意識されます。その下には161.8円、前取引日の安値である161.7円、そして予想平均値の下限である161.5円といった節目が下値支持として機能する可能性があります。さらに、161.2円にも節目が存在し、下げ渋る展開となる可能性が示されています。現在の相場環境は、地政学的リスク、主要国の金融政策見通し、そして国内の構造的な資本フローの変化への期待が複雑に絡み合い、変動しやすい状況にあります。