本日注目すべき経済指標・イベント・ポイント
- 中東情勢の緊迫化による原油供給不安とインフレ・利上げ観測(継続中)
- 米国の長期金利上昇とFRBの早期利上げ観測による日米金利差拡大(継続中)
- 本邦当局による為替介入への警戒感(継続中)
- 7月24日 23:00 米国 6月新築住宅販売件数
- 7月27日 21:30 米国 6月耐久財受注
現在、対ドルでの円は引き続き下押し圧力を受けている。これは、米国の堅調な経済指標が連邦準備理事会(FRB)のタカ派的な金融政策の長期化観測を強め、日米間の金利差拡大への思惑がドル買い・円売りの主要な背景となっているためである。日本銀行が金利を引き上げた後も、主要経済圏と比較して日本の金利水準は依然として低く、キャリートレードの魅力が円の回復を抑制している。 中東情勢の緊迫化による原油供給不安は原油価格を押し上げ、世界的なインフレ圧力とFRBの利上げ観測を刺激している。エネルギー輸入に大きく依存する日本の経済にとって、これは貿易収支の悪化懸念につながり、円の構造的な弱さを浮き彫りにしている。また、国内の特定の財政政策に対する懸念も円に圧力を加えているとの見方もある。日本の6月全国消費者物価指数は加速を示したが、市場では日本銀行が来週の会合で金利を据え置く可能性が高いと見られている。ただし、同行がインフレが目標を超える可能性について警告するとの観測も存在する。 一方、円高圧力としては、当局による為替介入への警戒感や「必要なら断固たる対応」といった発言が継続的に市場で意識されている。しかし、これまでのところ、当局者による口先介入や介入警告は、円の下落を止めるには至っておらず、市場はこれらの発言にほとんど反応していない状況である。米国の経済指標や需給の悪化により米長期金利が低下し、金利差が縮小すれば、ドルが弱含み円高に振れる可能性も指摘されている。 広範なファンダメンタルズは依然としてドル高・円安を支持しているとの見方が優勢であり、この背景が現在の価格を163.7円付近で推移させ、上値の節目を試す展開を促している。上値は163.8円、164.0円、164.2円、164.3円、164.6円、164.8円、そして165.2円といった節目が意識される。特に164.2円や164.6円、165.2円には複数の節目が集中しており、上値の重い展開となる可能性がある。一方、下値は163.7円、163.6円、163.5円、163.3円、163.2円、163.0円、162.8円、162.6円、162.3円、そして162.2円が支持線として機能する可能性がある。特に163.6円、163.2円、163.0円、162.8円、162.6円、162.3円、162.2円には複数の節目が存在し、底堅さが示される可能性に留意が必要である。ただし、来週の日本銀行会合で予想外のタカ派的な姿勢が示されれば、市場にサプライズを与え、円高を誘発する可能性も指摘されており、その際には下値の節目が意識されるだろう。米政局・政策報道、地政学的リスク、米日金利見通し、欧州経済見通し変動といった突発的な材料により、レートが乱高下しやすい状況が続いている。