本日注目すべき経済指標・イベント・ポイント
- 米国S&Pグローバル総合PMI上昇(7月データ)
- 日本の全国消費者物価指数(CPI)6月加速
- 来週のFRB政策会合
- 来週の日本銀行会合
- 米国とイラン間の地政学的緊張
- 首相の財政政策への懸念
対ドルで約40年ぶりの高値圏で推移している。これは、主に米国経済の堅調さと、日米間の金融政策の大きな乖離に起因している。米国では、S&Pグローバル総合購買担当者景気指数(PMI)が上昇し、民間部門の活動加速を示しており、米経済の回復力を裏付けている。これにより、連邦準備制度理事会(FRB)が引き締め的な金融政策をより長く維持するとの市場の期待が強まっている。市場は来週のFRB政策会合でのさらなるガイダンスに注目している。 一方、日本の金利は他主要国と比較して依然として著しく低く、この金利差がキャリートレードを魅力的にし、円の回復を抑制している。日本当局は為替市場への介入を示唆する口頭介入を繰り返しているものの、市場はこれにほとんど反応せず、円の下げ止まりには至っていない。財務大臣も「大胆な行動」に言及しているが、市場はこれを織り込んでいない状況にある。日本銀行は来週の会合で金利を据え置く見込みであり、インフレが2%目標を超える可能性について警告する可能性が指摘されている。しかし、政策担当者は、原油価格上昇によるインフレショックの即時リスクは緩和されたと考えている。市場は7月と9月の日銀による金融引き締めをほとんど織り込んでいないため、来週の会合でタカ派的な据え置きがあれば、円高を誘発する可能性も指摘されている。 また、日本の全国消費者物価指数(CPI)は6月に前年比1.7%に加速し、ヘッドラインインフレは6ヶ月ぶりの高水準を記録している。しかし、円は週初から下落しており、5月以来最悪の週次パフォーマンスとなる見込みである。地政学的なリスクも円に圧力を加えている。米国とイラン間の緊張激化は世界の原油供給の混乱懸念を煽り、エネルギー輸入に大きく依存する日本の経済と貿易収支を脆弱にしている。さらに、首相の財政政策に対する懸念も円に追加的な下押し圧力となっている。 市場の地合いとしては、介入リスクを背景に一部の投資家がロングポジションを解消する動きも見られるが、広範なファンダメンタルズは依然としてドル高円安を支持している。円はG10通貨のほとんどに対して引き続き劣勢であり、当局の介入警告や日銀の利上げペースに関する報道にも市場はほとんど反応していない状況が続いている。短期的には円の安定化の兆候も見られるが、全体的にはドル高円安のトレンドが継続している。 現在、163.7円付近で取引されており、一時163.8円まで上昇し、新たな高値を記録した。直近では163.7円から164.0円の範囲で統合の動きが見られる。上値については、164.0円、164.1円、さらに164.3円が次の節目として意識される。下値については、163.9円、163.8円に支持線が存在し、これを割り込んだ場合、163.7円が次の節目となる。