本日注目すべき経済指標・イベント・ポイント
- 2026年08月04日 21:30 米国 6月貿易収支
- 2026年08月04日 23:00 米国 6月製造業新規受注(前月比)
- 2026年08月04日 23:00 米国 6月雇用動態調査(JOLTS)求人件数
- 2026年08月05日 21:15 米国 7月ADP雇用統計(前月比)
- 2026年08月05日 23:00 米国 7月ISM非製造業景況指数(総合)
現在、157.6円付近で推移しています。日米間の金融政策の方向性の違いと、当局による最近の協調行動が現在の相場環境を形成しています。日本の実質金利が大幅なマイナス圏にあることが、米国との金利差を拡大させ、中長期的な円売りの要因となっています。日本の金融当局は政策金利を据え置きましたが、金融引き締め加速の明確なシグナルは発しておらず、これが円売り圧力を支えています。米国財務省高官からも、日本の金融当局に対してさらなる金融引き締めを求める声が上がっています。 一方、米国の金融当局も政策金利を据え置きましたが、議長からの先行きのガイダンス不足が市場で信頼性に関する懸念を引き起こし、ドルの一時的な軟化につながっています。それでも、名目金利と実質金利の上昇が金融状況を引き締めているとの発言は、米国の金融当局が当面の間、政策を据え置く余地があることを示唆しています。市場参加者は、米国の金融当局のタカ派的な姿勢を再評価しており、長期的な据え置き期間が続く可能性があり、これがドルを弱める可能性があるとの見方が強まっています。 最近、日米当局は協調して外国為替市場に介入し、過度な変動に対処し、円を支えました。この行動は円に短期的な押し上げ効果をもたらしましたが、市場では、このような介入は一時的な効果にとどまり、日本の金融当局が金融政策を変更しない限り、根本的なトレンドを変えることはできないとの見方が根強く存在します。さらなる協調介入の可能性は依然として存在し、これが上値を抑制する要因となっています。 経済指標に関しては、米国は今週、雇用統計(求人件数、民間雇用統計、非農業部門雇用者数など)の発表を控えており、これらが極めて重要視されています。米国の金融当局の今後の政策決定はデータに依存すると明言されているためです。最近の米国のインフレデータは予想を下回りましたが、製造業の景況感調査が堅調であれば、今後の雇用統計の強さを示唆する可能性があります。これらの主要な米国の経済指標が予想を大きく下回った場合、特に介入への警戒感が残る中で、ドル売り機会が生じる可能性があります。 地政学的動向も市場センチメントに影響を与えています。米国とイラン間の外交的関与に関する報道は、リスクオンの環境を醸成し、原油価格の下落、ドルの緩やかな軟化、そして株式市場の上昇につながっています。このようなリスクオンの状況は、安全資産としてのドルの需要を減少させる可能性があります。逆に、世界的なリスクオフシナリオや地政学的緊張のエスカレートは、円への需要を高める可能性があります。原油価格の下落は、金利差の縮小にも寄与し、円買いを支援する可能性があります。 全体として、市場は、金利差に起因する根強い円売り圧力と、介入の一時的な性質という見方、そして協調介入の即時的な影響と、米国の金融当局のタカ派的姿勢が緩和される可能性との間で綱引きの状態にあります。今後の米国の経済指標、および介入や日本の金融政策に関するさらなるシグナルが、短期的な見通しを形成する上で極めて重要となるでしょう。 このような背景の中、価格は157.6円付近で推移しており、上値は157.8円、前取引日の高値である157.9円、そして158.0円が意識される節目です。さらに158.3円、158.5円、予想レンジ上限の158.7円が抵抗帯として注目されます。これらの水準を突破した場合、159.5円、159.6円、159.7円といった節目が連続して上値を抑える可能性があります。特に160.0円は重要な節目として意識され、その上には160.1円、160.4円、160.6円、160.7円、160.8円、160.9円、161.1円、161.4円といった節目が続きます。強気な動きが継続すれば、162.0円、さらには164.0円の複数十年ぶりの高値が視野に入ります。一方、下値は156.8円が支持線として機能する可能性があります。これを下抜けると、予想レンジ下限の155.7円、155.6円が意識されます。前取引日の安値である155.2円、そして155.1円、155.0円も重要な支持帯です。これらの水準を下回ると、154.0円、さらには152.0円、151.8円といった節目まで下落する可能性も指摘されています。