本日注目すべき経済指標・イベント・ポイント
- 9月4日 21:30 米国 8月雇用統計(非農業部門雇用者数変化、失業率、平均時給)
- 9月7日 18:00 ユーロ圏 4-6月期四半期域内総生産(GDP確定値)
現在、市場では米国の経済指標の弱さや連邦準備理事会(FRB)高官からのハト派的な発言が、利上げ観測の後退を通じてドル売りを促し、相対的に円が買われやすくなるとの見方が優勢です。これは、今日の相場における円高圧力として特に注目されています。また、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)などの資産配分見直しや、為替介入への思惑が高まることも、需給面から円買い圧力を強め、短期的な円高につながる可能性が指摘されています。日本銀行の利上げ観測やタカ派的な発言が強まれば、日米間の金利差が縮小し、キャリートレードの巻き戻しによって円買いが進みやすくなることも、円高要因として意識されています。 一方で、円安圧力となる要因も存在します。日本の長期金利上昇は、国内における「日本売り」を誘発し、債券売りや海外投資家の資金流出を通じて円が売られやすくなる可能性があります。中東情勢などの地政学リスクが高まり、原油価格が押し上げられる局面では、資源価格上昇を背景にドル買い・円売りが強まる場合もあります。さらに、米国の長期金利の上昇や利上げ期待が高まると、ドル買い圧力が強まり、日米金利差の拡大を通じて円が相対的に弱含む可能性も指摘されています。 今後発表される経済指標としては、米国で8月の非農業部門雇用者数変化、失業率、平均時給といった雇用統計が特に注目されており、これらの結果が市場の利上げ観測に影響を与える可能性があります。また、ドイツの製造業新規受注やユーロ圏の小売売上高、GDP確定値なども市場の動向に影響を与える要因となり得ます。現在の市場の地合いとしては、米国の金融政策に関する思惑が円高方向への圧力を強めている一方で、日本の金利動向や地政学リスク、米国の金利期待といった要因が円安方向への動きを支える可能性も併存しており、複数の材料が交錯する状況にあります。政局・政策報道、地政学的リスク、金利見通し、欧州経済見通しの変動といった突発的な材料によって、レートが乱高下しやすい状況にあるため、市場は慎重な姿勢を保っています。 市場の予想レンジは154.8円から158.0円で推移すると見られています。上値については、157.2円や157.8円の節目が意識され、これらを上抜けた場合、158.1円、158.5円、158.9円、159.1円、そして159.5円といった価格帯が上値抵抗として機能する可能性があります。前取引日の高値は159.0円でした。一方、下値については、157.2円や157.8円の節目が支持線として意識され、これらを下回ると154.8円が重要な支持線として注目されます。前取引日の安値は155.3円でした。