本日注目すべき経済指標・イベント・ポイント
- 9/8(火) 8:50 日本 4-6月期四半期実質国内総生産(GDP 改定値)
- 9/8(火) 28:00 米国 7月消費者信用残高
現在、複数のファンダメンタルズ要因が交錯し、相場の方向感を探る展開となっています。 日本銀行による利上げペース加速観測が根強く、これが日本の金利を押し上げ、日米金利差の縮小を通じて円買い圧力を強めるとの見方が市場に広がっています。また、日米両国の当局や米国政府による過度な円安に対する是正圧力や、市場介入への警戒感が市場心理に影響を与え、ドルの上値を抑えて円高を誘うリスクが意識されています。加えて、市場に積み上がったドル買い・円売りポジションの巻き戻しや、日本企業のレパトリエーション、持ち高解消の動きが進めば、一段のドル売り円買いが進行する可能性も指摘されています。 一方で、中東情勢の緊迫化による原油価格の上昇が世界的なインフレ懸念と米国の長期金利上昇を招き、相対的にドル買いを強める可能性があります。米国の労働市場指標が堅調に推移していることから、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ期待が高まり、米長期金利の上昇を通じてドル需要を押し上げる要因となっています。さらに、来週発表される米国の生産者物価指数(PPI)や消費者物価指数(CPI)を控えて、利上げ思惑が強まっていることも、日米金利差の拡大を通じてドル買いを優勢にし、円安圧力を強めています。 こうした状況の中、市場では153.3円から155.6円のレンジが意識されています。上値では、154.9円の節目が意識され、この水準で値動きが停滞する可能性があります。さらに上では、155.8円、157.1円、そして157.2円といった節目が上値抵抗線として機能し、ドルの上値を重くする展開が予想されます。一方、下値では、154.9円の節目が下げ渋る要因として注目されます。また、155.8円の節目も底堅さを示す可能性があり、下値支持線として意識されるでしょう。全体としては、日本銀行の利上げペース加速観測による円買い圧力への意識が強く、これが現在のレートの重しとなっているとの見方が優勢です。当局による介入警戒感も、ドルの上値を抑制する要因として市場参加者に意識されています。 今後注目される経済イベントとしては、日本で7月の毎月勤労統計調査、4-6月期四半期実質国内総生産(GDP)改定値、7月国際収支、8月景気ウオッチャー調査が発表されます。米国では7月の消費者信用残高が予定されています。これらの経済指標の結果が、今後の相場動向に影響を与える可能性があります。また、米国の政局・政策に関する報道、地政学的リスク、日米の金利見通し、欧州経済の見通し変動といった突発的な材料にも注意が必要です。